ホノルルマラソン当日 フィニッシュまで|美ジョギング
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2007年12月16日

ホノルルマラソン当日 フィニッシュまで

序盤編 中盤編のつづきです)

よく聞く【30kmの壁】っていうものを実感できぬまま21マイル(33.6km)を通過。私の壁はこの直後に待っていた。
…とその前に、確かこのあたりの給水所で水を配っていたのは俳優の高橋克典さんでした。スタート地点にいたのはこの人だったのね~。

普通に水を配ってるので、みんなけっこう普通にもらって飲んでた^^。往路のランナーさんが給水所にカメラを向けているのを見なかったら私も気付かなかったと思う。。。

このあたりでジョグ・スパでお友達になったSさんが「Junさ~ん」と声をかけてくれる。彼女、レース直前に足をケガしたと聞いていたのに、すでにこの地点を走っているとはスゴイ!

決して私は速くないんだけど、「先に行って~」なんて言われ、気をよくして(←単純)走っていた……ら、なんかおかしい。

足がおかしい。両腿の内側、膝のすぐ上あたりの筋肉が急激にかた~くなり、あっという間に、両膝の上に3kgくらいずつの重りをつけられたような感じに。

こんな体験初めて。これですか、これが30kmを過ぎると来る壁なんですか。。。(涙)とたんに足が前に出なくなる。でもノロノロと走り続ける。うわ~どうしよう、、、なんて思いつつ35km地点に到着。30km地点からの5kmのタイムは

30':25"
(スタートから 3:27':48")

恐らく、、、34kmくらいまでは前の5kmと同じくらいのペースで来てたと思います。ラスト1kmで足がおかしくなり、急激にペースダウンしました^^;。

35km以降、フィニッシュまでは辛かったの一言に尽きます。ここまで来てわかったのですが、35kmまでは本当に楽しくてあっという間に走れちゃったという印象でした。これが最後まで続いてくれたらよかったんですけどね。世の中、そんなに都合よくいかないものです。

35km以降は、給水所のたびに道路脇に寄って屈伸等のストレッチを行い、どうにかこうにか走り続けました。屈伸の時間もとられるうえに、明らかにペースダウンしてるけど、とにかく足がどうにもならない。悔しい。

でも絶対に歩かないという思いだけは揺るぐことなく、本当にノロノロと走り続ける。カハラの住宅街に入る。このあたりから、道はダラダラと上り続ける。このダラダラのぼりがまた足に来る。

一方で沿道の応援も増え、あるオジサンが私のゼッケンを見て「Junガンバレ!このまま行けば4時間20分切れるぞ!」と声をかけてくれた。

えぇ~?こんな状態なのに、まだ4時間20分切れますか?本当ですか?ならがんばっちゃおうかな~(←やっぱり単純)なんて、気力で走り続けるうちに、ダイヤモンドヘッドののぼりに突入。

もうね、本当にどうにもこうにも辛い。足は完全におかしくて、両腿をかばったせいか、今度は両足の脛がおかしなことになってきた。屈伸などにより伸ばす回数を増やし、だましだまし走る…というか上る。

ダイヤモンドヘッド頂上地点に「ランナーズ」の旗を持った男性がいて、「あと100mで40kmだよ~」と教えてくれる。

そうか、40kmか!ここまで走れたか!と思った矢先…

左足が攣った…

それも左腿の裏と、脛の2ヵ所が同時に。歩くどころか立っていることもままならず、思わず道路脇に座りこむ。こんな…同時に2ヵ所足が攣った経験などないため、どう対処していいのか一瞬パニくる。

ひとまず腿裏を伸ばす…んだけど、そうすると脛が余計縮こまって痛くなるんですよね^^;。脛の方が痛すぎて、自力で伸ばせる自信がなかったので、ひとまず腿裏を伸ばす。さて、かたく縮こまった脛をどうしよう。誰かに手伝って欲しいけど、周りに人はいなく(ランナーズの男性を20mほど通り過ぎたところだった)、他にはゴールを目指すランナーのみ。

ランナーさんの足をとめさせるわけにはいかないし…。あぁ、本当に悔しい。自分の足が攣るなんて想像もしなかった。私はここにどれだけ座り込んでいるんだろう…と思っていたら、痛さと悔しさで涙が出そうになる(どうもダイヤモンドヘッドでは涙腺が弱いワタシ)。

すると心優しいオジサン(もちろんランナー)が、「どうしたの?」と声をかけてくれました。「足が攣ってしまって…」というと、足をとめ、私の足を伸ばすのを手伝ってくれました!!

今度は感激のあまり涙が出そうになるが、オジサンのゴールを遅らせるのはイヤです。攣った場所を伝えて伸ばし方だけ聞いて、オジサンに「大丈夫です、もう行って下さい!」と言い、一人足を伸ばし続ける。

伸びたかな~と思い立つとやっぱりまだダメ、ということを2~3回繰り返し、ようやく立てるように。どのくらい私は動けずにいたんだろう…。座り込んでいた間、悔しすぎて時計は見れなかった。

屈伸したり足を動かしたりして、大丈夫と判断でき、再び走り始める。40km地点。35kmからの5kmのタイムは

38':12"
(スタートから 4:06':00")

38分か…と猛烈に凹む。

ここでジョグ・スパ担当のIさんが私をみつけて声をかけてくれる。Iさんに元気をもらって走る。しばらく並んで話しながら一緒に走ったけど、やっぱり私の足はおかしくて、無理をするとまた攣りそう。道路脇により、ストレッチ⇒走る⇒ストレッチ⇒走るを繰り返す。

数日前からのカーボローディング、走りながらのエネルギー補給がとてもうまくいっていたようで、スタミナ切れは全然なかったんですよ。だから、この時点でもカラダは全然元気。元気なのに、足が動かせずに思うように走れないってのは、精神的にキツいっすね・・・

ダイヤモンドヘッドの坂を下るとフィニッシュは目前。応援の数も増える。フィニッシュ1km前からは、HISのジョギングで走ってるのでどんな感じか頭に入ってます。

もう少し。あとほんのちょっと。ラストは直線なので、遠くにフィニッシュの文字が見えていますが、これが全然近づいてくれないんだよね^^;。

でも。ここで手元の時計を見るとまだ4時10分台なの。ギリギリだけど、頑張ったら20分切れるかな。ここまで来たら、フィニッシュとともに足が攣ったって全然かまわない。1秒でもいいから20分を切ろう!と心に決め、ただただ走る。

徐々にフィニッシュの文字が大きくなる。応援の声を聞く。時計を見る。足を動かす。なんとか20分は切れそうだ!フィニッシュ20mほど手前でサンバイザーをとり、

両手を高々と上げてゴーーール!

ラスト2.195kmのタイムは13':33"。スタートからのタイムは

4:19':33"
(翌日もらった完走証では4:19':32"でした)

これが私の初フルマラソンのタイムです。

何度も強い雨に見舞われながらも、35kmまでは順調すぎるくらいに順調でした。でもラスト7km、私の足は思うように動いてくれなくなってしまいました。立ち止まってストレッチはしたけど、それでも歩くことはしませんでした。よくやった方だと…思います。

でもやっぱり悔しい。レース当日は解放感と疲れであまり考え込んだりしなかったのですが、翌日、シャワーを浴びながらレースを振り返っていたら猛烈に悔しくなって、泣けてきました

足が攣ったのも、悔し涙を流したのも高校生の頃以来です。30代半ばにしてこんな思いをできるのも、マラソンならではじゃないかな~なんて思います。

フルマラソンを走った後、「走ること」について私はどう思うのかな~って思ってました。

もっと走りたくなる?
満足してしばらく休む?
辛すぎてもう走るのイヤになる?

結果は…これからも適度に走っていきたい!って思ってます(帰ってきてからすでに2度走っちゃった^^)。足が攣らないようにするにはどうしたらいいのかを調べて、対処して、またフルマラソンに挑戦したいと思ってます。いつかサブ4達成できたら嬉しいだろうな。

ってことで、これにてレースレポートは終了。でもホノルルレポートはまだもうちょっと続きますので、おつきあい下さいませ。


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