2009年01月22日
宮古島ウルトラ100km遠足 レポ3
いよいよ後半戦スタート。50～75kmまで。
レポート1、レポート2の続きです。
50kmを過ぎた時点で時刻は午前10時過ぎ。暑くて次のエイドが待ち遠しくなってきます。ウエストポーチの中に入れた携帯がメール着信を告げていますが、これは辛くなった時に読もうと思いとっておく。
50km過ぎから67kmくらいまで、海もほとんど見えず、景色的にも単調。前に見えるのは坂。のぼったと思ったらくだって、また次の坂。ちょっとブルーな気持ちになりそう…。
そんな気分を救ってくれたのは、チームWGHの車。何ヵ所も移動しながら応援して下さってたので、走ってる横を何回も通って声かけてもらいました。
また、1台のレンタカー。恐らく女性が4人乗ってたと思うんですが、この車、横の道路を何度も往復して走っててくれました。そして、通るたびに元気いっぱいの応援くれました。ありがとうございます。
さらに、トライアスロンのトレーニングン中と思われる自転車に乗った方。こちらの方も何度も横を走ってましたが、通るたびに声かけてくれましたね～。
声をかけてもらえるだけでも元気が出ますが、「ありがとうございます」って声を出してみると、まだまだ元気じゃん！って思えてさらに元気が出る気がしました。そんなこんなで暑くても、サカニモマケズ走る。55km通過。
31'19"（5：51'50"）
アップダウンを考慮すると、私にしては相当頑張ってる方です。55.1kmが10こめのエイド。炎天下の中、ボランティアの方もありがとうございます。コーラとパイナップルがめちゃくちゃ美味しい。だんだん足に疲れがたまり始め、エイドごとのストレッチが欠かせなくなってきてます。
再び走る。メール届いてます。ありがたい。でもリズムよく走れてるうちは前に進みたいという気持ちが強くなってくる。メール着信音を青山テルマの「そばにいるね」にしていたので、そのメロディが聞こえるだけで、応援してくれてるみんなの顔が浮かびます。みんなにゴールしたという報告を絶対にするんだ！と心に誓い、メールを読むのは後のお楽しみにしました。
55kmを過ぎ、前後のランナーの間隔はますます開きます。遠く前にランナーの背中が見える程度。うしろもポツンとしか見えません。1人ぼっちで走ってる状態。でも時折聞こえてくる「そばにいるね」。これに支えられて走ってました。
ちょっと怖かったのは、走ってると道路横の茂みでガサって音がしたこと。それも1度や2度じゃなくて、何度も。多分鳥とかだと思うんですが、静かに1人走ってて、いきなりガサって音がするとビビりました。
あ、それと、道路に何か落ちてる～と思ってみたら、カエルの亡骸…。これに驚いてと飛び跳ねたりもしてました。が、これはあまりに頻繁に見かけたため、最後の方は何とも思わなくなりましたが（笑）。
1人も結構平気な私は「これブログに書こう～」とか考えながら（残念ながら半分くらい忘れちゃった気もするけど＾＾；）、1人ぼっちも何気に楽しく走ってました。60km通過。
30'07"（6：21'57"）
リズムに乗った状態は続いていて、好調です。しかし暑い。黒い蝶がふわふわ飛んでる。60.7kmに11こめのエイド。ここにはチームWGHのスタッフさんが待っててくれました♪
封を切ったウィグライプロをいただく。すぐに飲める、嬉しい。もはや定番となったコーラをおかわりしながら飲みました。坂本先生が「痛いところはない？」と聞いてくれました。幸い、痛むところはありません。足に疲れが溜まってきていて、のぼり坂を走ってると足が攣る前兆を感じる程度です。このことを言うと、「のぼりでは歩幅を小さくして、腕を振りなさい」とアドバイスしていただきました。
ここのエイドには、牛の着ぐるみを着たランナーさんが休憩していました。
「暑くないですか？」
「暑いです」
「脱がないんですか？」
「ポリシーなので絶対に脱ぎません」
おぉ～、カッコいい。決して脱がず、ゴールするかリタイアするかどっちかだと仰ってました＾＾。頑張ってほしいなぁ～。ストレッチしてから再び走る。
ここまで来ると足に異変をきたす方もいらっしゃいました。トボトボと歩いてる方をたまに見かけます。前半飛ばし過ぎちゃったのかな～。私ももうすぐあぁなるのかなぁ～。怖いなぁ。
相変わらずの暑さと、相変わらず続く坂。のぼり坂での足の疲労、相当きてます。足が攣って、足がとまってしまうのだけは避けたいと思い、足に疲労が溜まった～と感じたら、ちょっとだけ「歩く」ことにしました。
できることなら、全部走りたかったけど、ここで無理せず「歩き」を取り入れたからこそ、無事にゴールできたんだと思います。ウルトラには賢さも必要、と言い聞かせてね。
でもただダラダラと歩いたわけじゃありません。坂の状態と時計を見ながら、30秒とか40秒歩いたら再び走るようにしてました。65km通過。
32'17"（6：54'14"）
ほんの数十秒なら歩きを入れても、さほどタイムには響いてない…のかな。歩きを入れたおかげで、足の疲労もちょっと減った気がするし。ほどなく67km地点が12こめのエイド。
お昼。太陽は真上から照りつけ、影が短くなってます。ネッククーラーを水で冷やしてもらい、たっぷりと給水。足が攣ることが心配だったので、とにかく塩を舐めてバナナ食べまくりました＾＾。（この日、一体バナナ何本食べたんだろう？数えておけばよかった～）
ここから東平安名崎の灯台目指して走ります。2度目のランナーすれ違いポイントです。暑くてこちらも辛いのですが、前方から走ってくる先行ランナーもキツそうです。黒っぽいウェアを着てる方は、よく見ると塩を吹いてるのがわかります。
それでもすれ違う時に声をかけあう瞬間はお互いに笑顔＾＾。
「暑いですね～」
「頑張りましょう」
声を出すことで元気が出て走れました。私の前を走るランナーさんは、デジカメを持って写真撮影しながら走ってました。私も写真撮りながらってと思ってたのに、いつしかそんな余裕はなくなってました＾＾；。前のランナーさん、デジカメ持って時折コースアウトして写真撮ってるのに、全然追い付けない～＾＾；。
そうこうするうちに灯台に着き、折り返します。70km通過。
31'34"（7：25'48"）
ここで3回目のトイレ休憩（和式なのが辛かった＾＾；）。今度はこれから灯台を目指すランナーさんとのすれ違いラン。多くのランナーさんと声をかけあえいます。程なくメンバーのカトウさん発見。お腹の調子が悪いとのことですが、足はしっかりしてました。
続いて次男さん。これまた足取りしっかり。さらに続いてきしめんさん。みんな頑張ってる。私も頑張ろう～と元気が出る。WGHメンバーの「タニさんとミナトヤさんは？」と聞くと、後ろにいるとのこと。すれ違って声かけるのを楽しみにしてましたが、残念ながら会えず。
60km過ぎのエイドでお話したウシランナーさんともすれ違いました。相当暑そうです。「暑いけど頑張って～」と声をかけたら、「ありがとう～」って答えてくれた＾＾。無事ゴールできたかな。
カトウさん、次男さん、きしめんさん、ウシさんに会えたことですっかり元気になったワタシ。調子良く走りながら、すれ違うランナーさんに「頑張ってくださ～い」なんて声掛けてたら「元気だな～」なんて言われるほど、元気いっぱいだったのです。でも元気が出るほど不安でもありました。この先大丈夫？って。（結局、30km過ぎから70km過ぎまでの約40km。私はリズムに乗って快調に走り続けられたのでした）
72km地点に13こめのエイド。給水・補給に加え、ここではチビッコに両腕に冷たい水をかけてもらいました。冷たくて気持ちいい～！体がシャッキリしました！チビッコ、ありがとう♪
この後もアップダウンは続き、だんだん足がヤバイ状態になってきました。のぼり坂をのぼり始めるとすぐに、膝の上あたりがズシンと重くなってくるのです。
フルマラソンでは”30kmの壁”っていうじゃないですか。ウルトラ100kmでは”60kmくらいがキツイ”とか”70kmこえたら壁が来る”と聞いてました。60kmは難なくクリアできたものの、70km…72kmを過ぎ、ついに噂の壁がど～んと出現＾＾；。やっぱりどーしても出てきちゃうのね、壁って…。
このまま走ってると確実に足が攣ると思い、再び時間限定で歩きを入れます。が、30秒だった歩く時間が40秒…1分…1分30秒と伸びて行きます。
悔しいけど、無理をすると本当に足が攣ってしまう。リズムも完全に崩れ去り、下り坂や平坦なところを走っても、辛くなってきます。でも「前に進みたい」という気持ちだけは揺らぎません。75km通過。
35'36"（8：01'25"）
ついに7分/kmオーバー。情けない。厳しいアップダウンに加え、歩きも入ってるからしかたないと自分に言い聞かせるも悔しくてしかたない。
暑いし、足も思うように前に進まず、なのにアップダウンの激しさは増す一方。ここから数km、宮古島ウルトラ100km遠足の正念場です。
でも残り1/4。最後の25kmは次のエントリーで。
50kmを過ぎた時点で時刻は午前10時過ぎ。暑くて次のエイドが待ち遠しくなってきます。ウエストポーチの中に入れた携帯がメール着信を告げていますが、これは辛くなった時に読もうと思いとっておく。
50km過ぎから67kmくらいまで、海もほとんど見えず、景色的にも単調。前に見えるのは坂。のぼったと思ったらくだって、また次の坂。ちょっとブルーな気持ちになりそう…。
そんな気分を救ってくれたのは、チームWGHの車。何ヵ所も移動しながら応援して下さってたので、走ってる横を何回も通って声かけてもらいました。
また、1台のレンタカー。恐らく女性が4人乗ってたと思うんですが、この車、横の道路を何度も往復して走っててくれました。そして、通るたびに元気いっぱいの応援くれました。ありがとうございます。
さらに、トライアスロンのトレーニングン中と思われる自転車に乗った方。こちらの方も何度も横を走ってましたが、通るたびに声かけてくれましたね～。
声をかけてもらえるだけでも元気が出ますが、「ありがとうございます」って声を出してみると、まだまだ元気じゃん！って思えてさらに元気が出る気がしました。そんなこんなで暑くても、サカニモマケズ走る。55km通過。
31'19"（5：51'50"）
アップダウンを考慮すると、私にしては相当頑張ってる方です。55.1kmが10こめのエイド。炎天下の中、ボランティアの方もありがとうございます。コーラとパイナップルがめちゃくちゃ美味しい。だんだん足に疲れがたまり始め、エイドごとのストレッチが欠かせなくなってきてます。
再び走る。メール届いてます。ありがたい。でもリズムよく走れてるうちは前に進みたいという気持ちが強くなってくる。メール着信音を青山テルマの「そばにいるね」にしていたので、そのメロディが聞こえるだけで、応援してくれてるみんなの顔が浮かびます。みんなにゴールしたという報告を絶対にするんだ！と心に誓い、メールを読むのは後のお楽しみにしました。
55kmを過ぎ、前後のランナーの間隔はますます開きます。遠く前にランナーの背中が見える程度。うしろもポツンとしか見えません。1人ぼっちで走ってる状態。でも時折聞こえてくる「そばにいるね」。これに支えられて走ってました。
ちょっと怖かったのは、走ってると道路横の茂みでガサって音がしたこと。それも1度や2度じゃなくて、何度も。多分鳥とかだと思うんですが、静かに1人走ってて、いきなりガサって音がするとビビりました。
あ、それと、道路に何か落ちてる～と思ってみたら、カエルの亡骸…。これに驚いてと飛び跳ねたりもしてました。が、これはあまりに頻繁に見かけたため、最後の方は何とも思わなくなりましたが（笑）。
1人も結構平気な私は「これブログに書こう～」とか考えながら（残念ながら半分くらい忘れちゃった気もするけど＾＾；）、1人ぼっちも何気に楽しく走ってました。60km通過。
30'07"（6：21'57"）
リズムに乗った状態は続いていて、好調です。しかし暑い。黒い蝶がふわふわ飛んでる。60.7kmに11こめのエイド。ここにはチームWGHのスタッフさんが待っててくれました♪
封を切ったウィグライプロをいただく。すぐに飲める、嬉しい。もはや定番となったコーラをおかわりしながら飲みました。坂本先生が「痛いところはない？」と聞いてくれました。幸い、痛むところはありません。足に疲れが溜まってきていて、のぼり坂を走ってると足が攣る前兆を感じる程度です。このことを言うと、「のぼりでは歩幅を小さくして、腕を振りなさい」とアドバイスしていただきました。
ここのエイドには、牛の着ぐるみを着たランナーさんが休憩していました。
「暑くないですか？」
「暑いです」
「脱がないんですか？」
「ポリシーなので絶対に脱ぎません」
おぉ～、カッコいい。決して脱がず、ゴールするかリタイアするかどっちかだと仰ってました＾＾。頑張ってほしいなぁ～。ストレッチしてから再び走る。
ここまで来ると足に異変をきたす方もいらっしゃいました。トボトボと歩いてる方をたまに見かけます。前半飛ばし過ぎちゃったのかな～。私ももうすぐあぁなるのかなぁ～。怖いなぁ。
相変わらずの暑さと、相変わらず続く坂。のぼり坂での足の疲労、相当きてます。足が攣って、足がとまってしまうのだけは避けたいと思い、足に疲労が溜まった～と感じたら、ちょっとだけ「歩く」ことにしました。
できることなら、全部走りたかったけど、ここで無理せず「歩き」を取り入れたからこそ、無事にゴールできたんだと思います。ウルトラには賢さも必要、と言い聞かせてね。
でもただダラダラと歩いたわけじゃありません。坂の状態と時計を見ながら、30秒とか40秒歩いたら再び走るようにしてました。65km通過。
32'17"（6：54'14"）
ほんの数十秒なら歩きを入れても、さほどタイムには響いてない…のかな。歩きを入れたおかげで、足の疲労もちょっと減った気がするし。ほどなく67km地点が12こめのエイド。
お昼。太陽は真上から照りつけ、影が短くなってます。ネッククーラーを水で冷やしてもらい、たっぷりと給水。足が攣ることが心配だったので、とにかく塩を舐めてバナナ食べまくりました＾＾。（この日、一体バナナ何本食べたんだろう？数えておけばよかった～）
ここから東平安名崎の灯台目指して走ります。2度目のランナーすれ違いポイントです。暑くてこちらも辛いのですが、前方から走ってくる先行ランナーもキツそうです。黒っぽいウェアを着てる方は、よく見ると塩を吹いてるのがわかります。
それでもすれ違う時に声をかけあう瞬間はお互いに笑顔＾＾。
「暑いですね～」
「頑張りましょう」
声を出すことで元気が出て走れました。私の前を走るランナーさんは、デジカメを持って写真撮影しながら走ってました。私も写真撮りながらってと思ってたのに、いつしかそんな余裕はなくなってました＾＾；。前のランナーさん、デジカメ持って時折コースアウトして写真撮ってるのに、全然追い付けない～＾＾；。
そうこうするうちに灯台に着き、折り返します。70km通過。
31'34"（7：25'48"）
ここで3回目のトイレ休憩（和式なのが辛かった＾＾；）。今度はこれから灯台を目指すランナーさんとのすれ違いラン。多くのランナーさんと声をかけあえいます。程なくメンバーのカトウさん発見。お腹の調子が悪いとのことですが、足はしっかりしてました。
続いて次男さん。これまた足取りしっかり。さらに続いてきしめんさん。みんな頑張ってる。私も頑張ろう～と元気が出る。WGHメンバーの「タニさんとミナトヤさんは？」と聞くと、後ろにいるとのこと。すれ違って声かけるのを楽しみにしてましたが、残念ながら会えず。
60km過ぎのエイドでお話したウシランナーさんともすれ違いました。相当暑そうです。「暑いけど頑張って～」と声をかけたら、「ありがとう～」って答えてくれた＾＾。無事ゴールできたかな。
カトウさん、次男さん、きしめんさん、ウシさんに会えたことですっかり元気になったワタシ。調子良く走りながら、すれ違うランナーさんに「頑張ってくださ～い」なんて声掛けてたら「元気だな～」なんて言われるほど、元気いっぱいだったのです。でも元気が出るほど不安でもありました。この先大丈夫？って。（結局、30km過ぎから70km過ぎまでの約40km。私はリズムに乗って快調に走り続けられたのでした）
72km地点に13こめのエイド。給水・補給に加え、ここではチビッコに両腕に冷たい水をかけてもらいました。冷たくて気持ちいい～！体がシャッキリしました！チビッコ、ありがとう♪
この後もアップダウンは続き、だんだん足がヤバイ状態になってきました。のぼり坂をのぼり始めるとすぐに、膝の上あたりがズシンと重くなってくるのです。
フルマラソンでは”30kmの壁”っていうじゃないですか。ウルトラ100kmでは”60kmくらいがキツイ”とか”70kmこえたら壁が来る”と聞いてました。60kmは難なくクリアできたものの、70km…72kmを過ぎ、ついに噂の壁がど～んと出現＾＾；。やっぱりどーしても出てきちゃうのね、壁って…。
このまま走ってると確実に足が攣ると思い、再び時間限定で歩きを入れます。が、30秒だった歩く時間が40秒…1分…1分30秒と伸びて行きます。
悔しいけど、無理をすると本当に足が攣ってしまう。リズムも完全に崩れ去り、下り坂や平坦なところを走っても、辛くなってきます。でも「前に進みたい」という気持ちだけは揺らぎません。75km通過。
35'36"（8：01'25"）
ついに7分/kmオーバー。情けない。厳しいアップダウンに加え、歩きも入ってるからしかたないと自分に言い聞かせるも悔しくてしかたない。
暑いし、足も思うように前に進まず、なのにアップダウンの激しさは増す一方。ここから数km、宮古島ウルトラ100km遠足の正念場です。
でも残り1/4。最後の25kmは次のエントリーで。
