2009年09月08日
朝霧高原トレイルレポ2
レポ1の続きになります。
第2チェックポイント先ののぼりを終えると、ここからしばらくは本当に気持ちのいい「走れる」トレイルゾーン。今回、私はここが一番楽しかった!
のぼり上手なオジサマの後方5mくらいのところをひた走ります。オジサマは下りも上手で、私が一瞬ひるんだりしてると差をつけられてしまいます。平坦部分で差をつめる…みたいに走ってました。この時も先行ランナーに追いつき、追い越す。
あまりに気持ちよく走れるため、リズムに乗ってしまいじわっとペースが上がってる。わかっていても止められない。楽しくてしょーがない。朝霧高原は本当に走れるところが多いトレイルだ~なんて思いながら走ってました。
12.7km地点にトイレあり。予定ではここでトイレに行っておこうと思ってました。ロングの34.7kmという道のりは長いですからね。行きたいと思った時にトイレがなかったら困りますから。
でも。この時の私は完全に走りにノリノリで、足をとめたくなくてスルーしてしまいました。今考えると、コレがいけなかったのかも。予定通り、ここで1度リセットしておけばよかった…と悔やまれます。
先行してくれてたオジサマランナーはトイレ休憩でいなくなり、それを機に調子に乗って自分のペースで快調に走り続けてました。頭カラッポで無心で走ってました。
足元がガレ場になったこともあまり気に留めず走っていたところ…
転倒。
左足のつま先が何かにひっかかって転んでしまいました。ボーっと走っていたため、思いっきり。まず思ったことは、後続ランナーの邪魔にならないよう道をあけなければ!でした(←我ながら素晴らしいと思う^^)。
即座に立ちあがって斜面側により、「スミマセン!」と叫んでました。別に謝る必要はなかった気がするけど^^;。おかげで後続ランナーの邪魔には…あまりならなかったと思います。
ちょっと寂しかったのは、後続ランナーが誰も声かけてくれなかったこと(T_T)。私なら目の前で人が転んだら、なんか言うけどなぁ~。ようやく声をかけてくれたのは、トイレまで先行していたオジサマランナーでした。やっぱり山慣れしてる人は違うね。
「大丈夫です」と答えながら足の状態を確認。つま先がひっかかって、足首グンニャリしたように思えたんですが、足首のねん挫はなさそうです(足首の柔軟性高い&骨が強いのは自慢)。よかった~とほっとしたところ、膝が痛い。見てみると…
C3fitが破れてる
転んだことより、C3fitが破けたことの方がショックでした^^;。破けたといっても小さいんですけどね、修理してもらえるのかな~とか、穴があいたら効果減っちゃうのかな~とかそんなことが頭をグルグル。
膝から血も出てないようだし、転んで膝ぶつけて痛いのは当たり前だと再び走り始めました。
それにしても、ワタシ、トレイルでこんなに転んだの初めて。転んだショック、C3が破けたショックでテンション下がりまくり
さっきまで楽しかったのが嘘みたい。全然面白くない。ってか悲しくなってきた。
このままではイカン!と一生懸命楽しいことを考える。ゴールしたら美味しいソフトクリーム食べるんだ♪とか(^^ゞ。単純なワタシは食べ物のことを考えてるうちに、どうにか走りもテンションも持ち直しました。
転倒時に抜かれたランナーさんたちに追いつけました。
第3チェックポイント(13.9km)到着 41'06"(1:46'43")
イェイ、まだまだ行けるぜ!…と思っていたのですが、時折痛いなと思っていた膝。痛みがグワングワンと強くなってきてるような。気のせい、気のせいと誤魔化しながら走るんですが、気づけば膝だけじゃなくて左足全体が痛いような…。
左足に体重が乗ると顔をしかめるようになってしまいます(>_<)。普段膝の痛みとは無縁のワタシには、なんか怖い痛さ。
痛みとともに転倒を思い出し、岩が、石が怖くなってきます。転倒時のことはよく覚えてないんですが、体をとめようと手をついても転げたのでもしかしたらちょっと下りだったのかな~。下りにも恐怖心が。
これで下りがめっきり走れなくなってしまいました。上りと平坦はかろうじて走っていたのですが、痛くて膝を曲げることが苦痛になってきちゃいました。ついにほとんど歩くようになってしまいました。。。
ここでコース図を思い出す。次の第4チェックポイントの先は、コース最高点である竜ヶ岳を目指す上りが待ってます。上りはどうせ走れないし、歩きならまだ行けそう。
でも問題は下り。高低差は同じくらいなのに、下りの距離は上りの約半分。ということはつまり急ってこと。ちゃんと下れるか?
トレイルですからね、途中で「痛いから無理~」なんて簡単に言えない。それに無理してさらに悪化したら?【自己責任】という言葉を思い出す。
本当にキツい上りも、最高点も味わってない。
補給もペースもバッチリで左足以外元気。
途中リタイアなんて絶対したくない。
行けるところまで行ってみる?
途中で痛くなっても絶対に人様に迷惑かけない?
膝の痛みが悪化して、しばらく走れなくっても後悔しない?
自問自答しながら進み続けました。進んでるうちにもグワングワン痛み、自分の中で答えが出る前に走れなくなりました。もうこれは無理だと判断。第4チェックポイントでリタイアしよう。
後続ランナーにどんどん抜かれて
第4チェックポイント(16.7km地点)到着 24'46"(2:11'29")
スタッフさんにリタイアを申し出る。もうちょっと先に車で拾ってもらえるポイントがあるとのことで、そこまで歩く。後続ランナーの10人に1人くらいが、「大丈夫?」と声かけてくれる。優しいなぁ~。悔しくてちょっと泣きそう。
そして。

ここで無念のリタイア。ここにいたスタッフさんが車を呼んでくれました。車が到着するまでの間、体冷えないようにと気遣ってくれました。優しいなぁ~。また泣きそう。
思えば第4チェックポイントはスタートから一番遠いところ。ここまで迎えに来てもらうのも、非常に申し訳ないことをしたな。
迎えの車に乗って(私以外にも棄権者を2人乗せて)会場まで戻りました。会場に戻り、医務室で足を見てもらいました。(ピンボケしてますが)

転倒直後は血出てなかったのに、C3脱いだらしっかり血出てた^^;。でも横すべりとかあまりせず、ドンとぶつけただけなので傷口は小さくてよかった。ただその「ドン」が強かったので、ちょっと深めの傷&じんわり腫れて膝小僧全体が数日後アオタンになるんだろうな~状態。
変な腫れ方はしてないので打ち身で済んだようです。これを聞いて、ってことは痛みを我慢すれば「もっと走れたってこと?」と思わず口に出してしまい、「いいえ、やめて正解ですよ」と苦笑されてしまいました^^;。
グワングワンと痛かったのは血流促進効果の高いC3のせいもあったのか、脱いだらちょっとラクになった。でも傷と若干の腫れのせいでやっぱり膝が曲げられない。
腫れはひどくなかったので、消毒だけしてもらいました。(傷が深いからかジクジクして意外と血が止まらない…)

ゴールするつもりで走りだして途中リタイアになってのも初めてなら、レースで医務室のお世話になったのも初めて。本当に残念だけど、自分の不注意のせいだから仕方ない。
幸いなことは、ケガがたいしたことなかったってこと。家に戻って体中点検したら、左腿側面にも擦り傷&打ち身がありました。あと、やっぱり角度によっては足首もちょっと痛む。どれも湿布貼って一晩寝たら、着実に痛み和らいでるのですぐに治ると思います。
トレイルレースに参加される皆さん、怪我にはくれぐれも気をつけてね。ワタシみたいにボーっと走っちゃダメですよ。トレイルには集中力も必要。リタイアも悔しいけど、しばらく走れなくなったら悔しいどころじゃないですからね。
* * *
ゴール後、SIチップで計測したラップデータをもらえます。

…というわけで、消化不良な感じで終わってしまった私の朝霧高原トレイル。笑顔でゴールテープを切るランナーさんを見て、すごく羨ましかったです。
更衣室でミドル参加の方々から聞いたんですが、このコース最後の最後が大変だって。もののけ姫に出てくるような岩場が終わったと思ったら、低いトンネルをくぐり抜け、その先に壁のような上り坂。
その壁のような坂。帰りに車から撮影。

ひょえ~~~。ミドルの方で20km、ロングでは30km以上走ってきた後にこの坂って…。ちなみに写真にうつってる方々は走ってらっしゃいますが、ロングの上位ゴールの方々です。
私が走ってたら、この坂走って登れたかな。無理っぽい^^;。どのくらいでゴールできたのかな。ん~、やっぱりもう1度挑戦しないと。
余談ですが、帰りの東名高速は事故渋滞にハマりまくり。走ってる時間を軽くこえ、帰りの運転が一番疲れました^^;。
以上、ゴールできなかった情けないレースレポで失礼しました。毎度の長文、お読みいただきありがとうございました。
のぼり上手なオジサマの後方5mくらいのところをひた走ります。オジサマは下りも上手で、私が一瞬ひるんだりしてると差をつけられてしまいます。平坦部分で差をつめる…みたいに走ってました。この時も先行ランナーに追いつき、追い越す。
あまりに気持ちよく走れるため、リズムに乗ってしまいじわっとペースが上がってる。わかっていても止められない。楽しくてしょーがない。朝霧高原は本当に走れるところが多いトレイルだ~なんて思いながら走ってました。
12.7km地点にトイレあり。予定ではここでトイレに行っておこうと思ってました。ロングの34.7kmという道のりは長いですからね。行きたいと思った時にトイレがなかったら困りますから。
でも。この時の私は完全に走りにノリノリで、足をとめたくなくてスルーしてしまいました。今考えると、コレがいけなかったのかも。予定通り、ここで1度リセットしておけばよかった…と悔やまれます。
先行してくれてたオジサマランナーはトイレ休憩でいなくなり、それを機に調子に乗って自分のペースで快調に走り続けてました。頭カラッポで無心で走ってました。
足元がガレ場になったこともあまり気に留めず走っていたところ…
転倒。
左足のつま先が何かにひっかかって転んでしまいました。ボーっと走っていたため、思いっきり。まず思ったことは、後続ランナーの邪魔にならないよう道をあけなければ!でした(←我ながら素晴らしいと思う^^)。
即座に立ちあがって斜面側により、「スミマセン!」と叫んでました。別に謝る必要はなかった気がするけど^^;。おかげで後続ランナーの邪魔には…あまりならなかったと思います。
ちょっと寂しかったのは、後続ランナーが誰も声かけてくれなかったこと(T_T)。私なら目の前で人が転んだら、なんか言うけどなぁ~。ようやく声をかけてくれたのは、トイレまで先行していたオジサマランナーでした。やっぱり山慣れしてる人は違うね。
「大丈夫です」と答えながら足の状態を確認。つま先がひっかかって、足首グンニャリしたように思えたんですが、足首のねん挫はなさそうです(足首の柔軟性高い&骨が強いのは自慢)。よかった~とほっとしたところ、膝が痛い。見てみると…
C3fitが破れてる
転んだことより、C3fitが破けたことの方がショックでした^^;。破けたといっても小さいんですけどね、修理してもらえるのかな~とか、穴があいたら効果減っちゃうのかな~とかそんなことが頭をグルグル。
膝から血も出てないようだし、転んで膝ぶつけて痛いのは当たり前だと再び走り始めました。
それにしても、ワタシ、トレイルでこんなに転んだの初めて。転んだショック、C3が破けたショックでテンション下がりまくり

さっきまで楽しかったのが嘘みたい。全然面白くない。ってか悲しくなってきた。
このままではイカン!と一生懸命楽しいことを考える。ゴールしたら美味しいソフトクリーム食べるんだ♪とか(^^ゞ。単純なワタシは食べ物のことを考えてるうちに、どうにか走りもテンションも持ち直しました。
転倒時に抜かれたランナーさんたちに追いつけました。
第3チェックポイント(13.9km)到着 41'06"(1:46'43")
イェイ、まだまだ行けるぜ!…と思っていたのですが、時折痛いなと思っていた膝。痛みがグワングワンと強くなってきてるような。気のせい、気のせいと誤魔化しながら走るんですが、気づけば膝だけじゃなくて左足全体が痛いような…。
左足に体重が乗ると顔をしかめるようになってしまいます(>_<)。普段膝の痛みとは無縁のワタシには、なんか怖い痛さ。
痛みとともに転倒を思い出し、岩が、石が怖くなってきます。転倒時のことはよく覚えてないんですが、体をとめようと手をついても転げたのでもしかしたらちょっと下りだったのかな~。下りにも恐怖心が。
これで下りがめっきり走れなくなってしまいました。上りと平坦はかろうじて走っていたのですが、痛くて膝を曲げることが苦痛になってきちゃいました。ついにほとんど歩くようになってしまいました。。。
ここでコース図を思い出す。次の第4チェックポイントの先は、コース最高点である竜ヶ岳を目指す上りが待ってます。上りはどうせ走れないし、歩きならまだ行けそう。
でも問題は下り。高低差は同じくらいなのに、下りの距離は上りの約半分。ということはつまり急ってこと。ちゃんと下れるか?
トレイルですからね、途中で「痛いから無理~」なんて簡単に言えない。それに無理してさらに悪化したら?【自己責任】という言葉を思い出す。
本当にキツい上りも、最高点も味わってない。
補給もペースもバッチリで左足以外元気。
途中リタイアなんて絶対したくない。
行けるところまで行ってみる?
途中で痛くなっても絶対に人様に迷惑かけない?
膝の痛みが悪化して、しばらく走れなくっても後悔しない?
自問自答しながら進み続けました。進んでるうちにもグワングワン痛み、自分の中で答えが出る前に走れなくなりました。もうこれは無理だと判断。第4チェックポイントでリタイアしよう。
後続ランナーにどんどん抜かれて
第4チェックポイント(16.7km地点)到着 24'46"(2:11'29")
スタッフさんにリタイアを申し出る。もうちょっと先に車で拾ってもらえるポイントがあるとのことで、そこまで歩く。後続ランナーの10人に1人くらいが、「大丈夫?」と声かけてくれる。優しいなぁ~。悔しくてちょっと泣きそう。
そして。
ここで無念のリタイア。ここにいたスタッフさんが車を呼んでくれました。車が到着するまでの間、体冷えないようにと気遣ってくれました。優しいなぁ~。また泣きそう。
思えば第4チェックポイントはスタートから一番遠いところ。ここまで迎えに来てもらうのも、非常に申し訳ないことをしたな。
迎えの車に乗って(私以外にも棄権者を2人乗せて)会場まで戻りました。会場に戻り、医務室で足を見てもらいました。(ピンボケしてますが)

転倒直後は血出てなかったのに、C3脱いだらしっかり血出てた^^;。でも横すべりとかあまりせず、ドンとぶつけただけなので傷口は小さくてよかった。ただその「ドン」が強かったので、ちょっと深めの傷&じんわり腫れて膝小僧全体が数日後アオタンになるんだろうな~状態。
変な腫れ方はしてないので打ち身で済んだようです。これを聞いて、ってことは痛みを我慢すれば「もっと走れたってこと?」と思わず口に出してしまい、「いいえ、やめて正解ですよ」と苦笑されてしまいました^^;。
グワングワンと痛かったのは血流促進効果の高いC3のせいもあったのか、脱いだらちょっとラクになった。でも傷と若干の腫れのせいでやっぱり膝が曲げられない。
腫れはひどくなかったので、消毒だけしてもらいました。(傷が深いからかジクジクして意外と血が止まらない…)
ゴールするつもりで走りだして途中リタイアになってのも初めてなら、レースで医務室のお世話になったのも初めて。本当に残念だけど、自分の不注意のせいだから仕方ない。
幸いなことは、ケガがたいしたことなかったってこと。家に戻って体中点検したら、左腿側面にも擦り傷&打ち身がありました。あと、やっぱり角度によっては足首もちょっと痛む。どれも湿布貼って一晩寝たら、着実に痛み和らいでるのですぐに治ると思います。
トレイルレースに参加される皆さん、怪我にはくれぐれも気をつけてね。ワタシみたいにボーっと走っちゃダメですよ。トレイルには集中力も必要。リタイアも悔しいけど、しばらく走れなくなったら悔しいどころじゃないですからね。
* * *
ゴール後、SIチップで計測したラップデータをもらえます。
…というわけで、消化不良な感じで終わってしまった私の朝霧高原トレイル。笑顔でゴールテープを切るランナーさんを見て、すごく羨ましかったです。
更衣室でミドル参加の方々から聞いたんですが、このコース最後の最後が大変だって。もののけ姫に出てくるような岩場が終わったと思ったら、低いトンネルをくぐり抜け、その先に壁のような上り坂。
その壁のような坂。帰りに車から撮影。

ひょえ~~~。ミドルの方で20km、ロングでは30km以上走ってきた後にこの坂って…。ちなみに写真にうつってる方々は走ってらっしゃいますが、ロングの上位ゴールの方々です。
私が走ってたら、この坂走って登れたかな。無理っぽい^^;。どのくらいでゴールできたのかな。ん~、やっぱりもう1度挑戦しないと。
余談ですが、帰りの東名高速は事故渋滞にハマりまくり。走ってる時間を軽くこえ、帰りの運転が一番疲れました^^;。
以上、ゴールできなかった情けないレースレポで失礼しました。毎度の長文、お読みいただきありがとうございました。