2015年06月12日
阿蘇カルデラ レポ2
50km地点では計測マットを踏みました。
男性ランナーさんとおしゃべりしてて、LAP押すの忘れ~しばらくしてから押しました^^;。
手元の時計では50km通過は5:00’55でしたが、ゴール後もらった完走証によると50km通過は5:00’14だったようです。前半50km、ほぼ5時間。ゆったりスタートや、急坂を考慮すると上出来です。
…てか、速すぎたかな?後半もつのかな?後半落ちることは想定しているので、落ち込みをどのくらいで食い止められるかだな。
でもそんなこと(タイム)より、とにかくゴールまで楽しく走りたいなと思う。ここまで、すごく楽しく走れてたから。
50km表示からちょっと走ると、曲がり角にスタッフさんが立ってて、ゼッケンナンバーを読み上げてます。中間エイドに伝えてくれてるんだな、ということはもうすぐ中間エイドだ。
応援の人も増えてきました。「お疲れ様~」という声をたくさんかけてもらいました^^
中間エイド到着。預けていた荷物、すぐ出てきました。ありがたい。
中間エイドにはフルーツ、おにぎり、お蕎麦もありました。お腹ペコペコだったのに、ペコペコ過ぎて気持ち悪くなったのがおさまらず…どーしてもおにぎりやお蕎麦を食べる気になれませんでした。楽しみにしてたのに(;_;)
ここで唯一食べられたのがスイカ!美味しかった~2ついただいちゃいました^^
あとはたっぷりと給水。といってもすでに甘いアミノバリューはイヤになってきてて、お水+お茶(←後半の給水、ずっとこの組み合わせ)。
エイドでの補給が落ち着いたら木陰に行って(徐々に晴れてきていました)、預けてた荷物広げて。空になっていたポケットにジェル類補充(ポケットパンパン^^;)。ぐびっとパワードリンク飲んで。
日焼け防止に春からもずっとロングタイツ着用で走ってきましたが、この日は短パン+膝下カーフで走っていたので、日焼け止めスプレーも入れてありました。なので手足にシューっと日焼け止めを(おかげで最低限の日焼けで済んだ…と思いたい^^;)。
最後に大好きなアロエヨーグルト(保冷剤とともに保冷バッグに入れておきました)を手に持ち、ほぼ空になった袋を預けて、いざ後半戦へ!
中間エイドを出ると、スタートを待つ50km参加者がたくさん応援してくれました。その中に、同行のお友達の姿を発見!よかった、会えた~!知った顔見ると、ほっとするしすごく嬉しいです。
互いにわーわーしゃべりつつ(笑)、写真撮ってもらい、元気もたくさんもらい再び走り出しました。
しばらく走りやすい道が続き、とても気持ちよく走れていました。気持ち悪いのも空腹もおさまり、このまま行けたらいいな~
50~55km 34’25
中間エイド寄ったにしては悪くない。この辺だったかなぁ…まっすぐ大きな木が両側にある道を走りました。ここ気持ちよかったです。木と青空の景色も綺麗でした。
淡々と走っていきますが、徐々に日差しが強くなってきました。前を行くランナーを見ても、日陰を求めて道路を右に渡ったり左に渡ったりしてます。じわじわ気温が上がってきているのもわかります。
55~60km 28’10
暑くなってきて、次のエイドが待ち遠しく思えるようになってきました。エイドにつくと、水とお茶を必ず2杯飲み。もはやお腹はタポタポなんですが飲まずにはいられません^^;。
でもお腹タポタポ過ぎて、1回トイレ寄ったのがこのあたりだったかな~?
60~65km 30’46
緩い、緩いんだけど登り基調。そして暑くて。応援の方見ると、みんな長袖なので気温はそんなに高くないとわかるんです。でも午前中、涼しい中走ってきた体にはちょっとの気温上昇と太陽の日差しがじわじわきいてきます。
このあたりである女性ランナーさんに追いつき。声かけあったり、エイドで前後して。そしたら名前呼ばれまして。
阿蘇に来る前。1通のメールをいただいていました。何とそのメールを下さった方だったのです!!コース上で会えるなんて奇跡的、感激~としばし歩きながらおしゃべり。リピーターさんだったので、この先のコース教えていただいたり。
ちょこっと先行させてもらったりしたのですが、気持ち悪さagain。。。それでもガス欠だけは避けたいと、お気に入りのジェルを食べるも、飲み込むのも大変なほど気持ち悪く。諦めてのんびり歩き混じりで進みました。で、彼女が先行。強いランナーさんだなと背中を見送りました。
70kmくらいに関門があるのかな。「関門まであと1km」という表示があって。そこがずっと登り坂で。もう私には走る気力なく。走ってる人もいましたが、多くのランナーがここは歩いてました。
でもね、この坂道、応援の方がたくさんいらして。たくさん声をかけてもらうのに、走れないのが心苦しく。情けなくてつい下を向いてしまいました(お礼は言いましたよ)。
50kmのトップ選手に抜かれたのもこの区間だったかな。
65~70km 33’33
ここから5kmが長かった。気持ち悪い。走れない。コース的にも眺望もなく、あまり面白くない区間で。ただ見通しはよくて、時折だいぶ前を行く先行ランナーが見えるんですよね。その中にメールくれた彼女がチラチラと見えて。
私にとって阿蘇は初めてなので、ゴールタイムが読めません。でも毎年、どこへ行っても11時間切れたらな~と漠然と思っています。彼女について行けたら絶対11時間切れる…そんな風に思って、遠くに見える背中をずっと追いかけてました(どんどん離れていくんだけど^^;)。
遠くてもちっちゃくても。目標となる背中があると前に進む力になります(この時は本当に弱い力だったけど)。ちみちみと進みました。体がツライと下り坂の1歩もこんなに小さくなるんだ~って自分でも驚くくらい足が前に出ませんでした^^;
もうジェルもイヤ。エイドにあるもの食べたくない。でも何か口に入れないと、水とお茶だけじゃもっと動けなくなる。次のエイドに飴があったので、とりあえず口に入れてみました。
グレープフルーツ味の飴だったんですが、これが気分転換になり。でもエネルギーにはなってないから、ついに下り坂でさえ走る気力が湧いてきません。どーしたものか。飴をガリっと噛んでみました。これまた気分転換になり。ノロノロとですが走り出しました。
70~75km 41’09
辛さがくっきりとタイムに出てますね^^;。
飴を食べたら、口も胃も少しスッキリして。次のエイドにスイカがありました。このタイミングでスイカ、神~!!スイカなら食べられると1ついただきました。(ラスト20km、私を支えてくれたのはスイカです!)
スイカ1切れ食べたところで、エネルギー的にはたいしたことないと思われます。でも私、咀嚼すると何故か元気出るんですよね。さっきの飴もそうだったけど、噛んで食べると走れるんです!ということで徐々に復活。
絶不調の時は「このままゴールまで行くのか…」と超ブルーでしたが、ウルトラでは復活できることもあるんですよね。下り坂多めだったこともあり、走れる距離が増えました。
75~80km 32’23
メールをくれた彼女に聞いていたこと。80km過ぎにもう1つ山を越えると。その山が始まったようで、徐々に傾斜がキツくなってきます。もうここは走らない。
20km過ぎの急坂みたいに、前というより遠く上に先行ランナーが見えます。その中に彼女の姿も。なんとか追いついて11時間切りたいけど、まだ遠いなぁ。坂も続くなぁ。
どんどんのぼって、どんどん雲も空も近づいて。日差し強いけど、風があるからいくぶん暑さは和らぎ。草原の中をのぼっていきます(めっちゃ歩いてますw)
のぼった先のエイドで、お水飲みながらゆっくり周りを見渡すと
(※画像は借りてきました)
こんな感じの景色が広がっていて。思わずエイドのスタッフさんに「ここめっちゃ景色綺麗ですね~」と話しかけながらまたスイカ食べました。
同じくエイドにいたリピーターさんが「今年は本当にいい景色だよ」と遠くに見える山の名前を教えてくれたり。
この景色見れただけで、阿蘇まで来てよかった、今年も100kmチャレンジしてよかったと思えるくらいの景色でした。ここ、是非自分の足で走ってみてほしいなぁ~
のぼった先も決して平たんではなく、緩やかなアップダウンがあってラクできないのですが、景色の素晴らしさにテンションが上がって、登り坂も走れるようになってきました。
このあたりで、50km女子のトップがやってきました。軽やかな足取り。頑張って~と声かけたら、「いい感じに走れてますよ~」と言われ嬉しくなりました^^
ご機嫌で走っていくと…なんとメールをくれた彼女に追いついたのです。復活した私とは逆に、今度は彼女が気持ち悪くなってしまったようで。でも復活できるよ~と声をかけ、きっとまた追いつかれるだろうと前に行かせてもらいました。
80~85km 37’44
私が彼女の背中を見ていたように。彼女も私の背中見てるかもと思うとサボれない…^^;。
おかげで走り続けることができました。空腹も気持ち悪さもどこかへ行きました。85km走ってきた疲れはあるけど、痛いところはない。さて、コース図で20km過ぎの急な登りと同様に気になっていた、急な下り。走りますか!
でももう体も足もヘロヘロなので、走るというより重力に従って落ちていく~みたいな感じです。転ばないように足が動くに任せると…私、ロードでもトレイルでも下り下手で遅いのですが、足が痛む場所がないからかどんどん先行ランナーに追いつきます。これには自分でもビックリ。
85~90km 29’21
おぉ、下り坂効果も手伝って久しぶりの30分切り!
下り坂の途中にもエイドあり。走り続けようかな~と思ったけど、意志弱く休んじゃいました。でもここ、お水にスライスしたレモン入れてあって、オシャレカフェみたいなレモン水になってました。もちろん氷入り。ありがたくいただきました(^^♪
下り続けます。今はラクでいいけど、下りきった後のことが気になり始めます。下り坂のあと、ゴールまで8kmくらいあるらしいんだけど走れるのかな。
そんなこと思ってると下り坂終了(終わるところに応援の方いました)。暑く、単調な道になります。
次のエイドでのこと。エイドの先にゴミ箱があれば、そこまで飲みながら歩いて行ってコップを捨てて走り出すようにしてました。でもこのエイドはエイド内にゴミ袋があるのみだったので、エイド付近をウロウロしながら(足はとめたくなくて)お茶飲んでました。
そしたらスタッフさんがね、「先に進んでください、コップは拾っておきますから」って笑顔で言ってくれて。「え~いいですよ」とこたえたけど、何度も「進んでください」と言って下さるので(すでにコップ落ちてたし)お言葉に甘えました。きっとあのスタッフさんはランナーですよね。足とめたくないのわかってくれたんですね。嬉しい心遣いありがとうございました!!
田んぼの真ん中を走る道。広いなぁ~進んでる感じしないなぁ~。田んぼにはちびっちゃい合鴨ちゃんがたくさんいたよ。田んぼをそれるとエイド。
このエイド楽しみにしてたんです。ありました、噂に聞いていた通りかき氷!
実は90km通過あたりから若干時計気にして走ってまして。もしかして、もしかしたら10時間30分切れるかも…と。でもタイムも大事だけど、私の100kmはタイムだけじゃない。可能な限り、その100kmを楽しみたい。
ここでかき氷を食べることは楽しむために必要と判断(笑)。これで10時間30分オーバーしても本望さ!といちご味のかき氷を手に取りました^^
するとエイドのスタッフさんが「練乳かける?」と聞いてくれて。「はいっ!」とたっぷりかけてもらいました。この練乳の美味しかったこと。忘れられません。残りの距離、かき氷パワーで頑張ろう。
90~95km 29’52
さぁ、あと5km。もう絶対に歩かない。最後にもう1つエイドあるのかな。走り続けるべきかな。考えてもよくわかんないから、とにかく走ろう。
突如ラスト3kmという表示が出てきました。その先に、久しぶりに見る白いゼッケン(100km女子)。あの人に追いつけるかな~と思いながら走っていると、最後にもう1つエイドありました。
スルーして進んでる人もいました。でもやっぱり意志の弱い私は寄って、お茶を飲んでしまいました。追いつきかけた女性ランナーも私の姿を見てすぐに走り出しました。
私は順位どうこうは別によくて、10時間半切れるかどうかそれだけが問題で。そういいつつ今お茶飲んじゃったから無理かな。この先平坦なら。6’00/kmで走り続けられたら間に合うかも?
最後のエイドの先、大きな道に出ます。信号があります。ここまでも信号ありましたが、交通量の少ない道だったのでスタッフさんやお巡りさんが車をとめてランナー優先に通してくれてました。
でもこの道路は交通量多く、信号に従わないといけないようで、信号待ちしてるランナーの姿が見えます。止まれるのが嬉しいような、時間が気になるような…赤信号ギリギリで渡らせてもらえちゃいました。この信号で前を行く女性ランナーとの距離縮まりました。
後ろから見てて強いランナーさんなのわかります。ここまで来て走りがとてもしっかりしていて。追いつくことはできるけど、前に出られず、少し距離をとって後ろについて走ってました。この方についていけたら30分切れるかも。
…と思った矢先、まさかの信号待ち。じりじりと気持ちが焦ります。青になり、女性ランナーに続いて走り出します。
ラスト1kmの表示を見て、残り時間6分以上あって、これは切れそうだと思いました。でもまだこの先信号あるかもと不安で、必死に足を動かしました。その足音を聞いたのか、突如女性ランナーがコースあけてくれたんです。
え?と戸惑いましたが、あけてくれたので前に出ました。出たからにはさらに必死に足を動かします。残り600m、500m。角を曲がって、ゴールゲートはどこ~?もう1回曲がって見えた!切れる、嬉しい~
両手をあげてゴールテープ切らせてもらいました。
95~100km 29’33(10:27’56)
100kmの大会で初めて10時間30分切れました。アップダウンの激しい阿蘇でまさかベストタイムが出るとは思ってませんでした。
…とても長くなりました^^;。ゴール後のことは改めて。つづきます。
手元の時計では50km通過は5:00’55でしたが、ゴール後もらった完走証によると50km通過は5:00’14だったようです。前半50km、ほぼ5時間。ゆったりスタートや、急坂を考慮すると上出来です。
…てか、速すぎたかな?後半もつのかな?後半落ちることは想定しているので、落ち込みをどのくらいで食い止められるかだな。
でもそんなこと(タイム)より、とにかくゴールまで楽しく走りたいなと思う。ここまで、すごく楽しく走れてたから。
50km表示からちょっと走ると、曲がり角にスタッフさんが立ってて、ゼッケンナンバーを読み上げてます。中間エイドに伝えてくれてるんだな、ということはもうすぐ中間エイドだ。
応援の人も増えてきました。「お疲れ様~」という声をたくさんかけてもらいました^^
中間エイド到着。預けていた荷物、すぐ出てきました。ありがたい。
中間エイドにはフルーツ、おにぎり、お蕎麦もありました。お腹ペコペコだったのに、ペコペコ過ぎて気持ち悪くなったのがおさまらず…どーしてもおにぎりやお蕎麦を食べる気になれませんでした。楽しみにしてたのに(;_;)
ここで唯一食べられたのがスイカ!美味しかった~2ついただいちゃいました^^
あとはたっぷりと給水。といってもすでに甘いアミノバリューはイヤになってきてて、お水+お茶(←後半の給水、ずっとこの組み合わせ)。
エイドでの補給が落ち着いたら木陰に行って(徐々に晴れてきていました)、預けてた荷物広げて。空になっていたポケットにジェル類補充(ポケットパンパン^^;)。ぐびっとパワードリンク飲んで。
日焼け防止に春からもずっとロングタイツ着用で走ってきましたが、この日は短パン+膝下カーフで走っていたので、日焼け止めスプレーも入れてありました。なので手足にシューっと日焼け止めを(おかげで最低限の日焼けで済んだ…と思いたい^^;)。
最後に大好きなアロエヨーグルト(保冷剤とともに保冷バッグに入れておきました)を手に持ち、ほぼ空になった袋を預けて、いざ後半戦へ!
中間エイドを出ると、スタートを待つ50km参加者がたくさん応援してくれました。その中に、同行のお友達の姿を発見!よかった、会えた~!知った顔見ると、ほっとするしすごく嬉しいです。
互いにわーわーしゃべりつつ(笑)、写真撮ってもらい、元気もたくさんもらい再び走り出しました。
しばらく走りやすい道が続き、とても気持ちよく走れていました。気持ち悪いのも空腹もおさまり、このまま行けたらいいな~
50~55km 34’25
中間エイド寄ったにしては悪くない。この辺だったかなぁ…まっすぐ大きな木が両側にある道を走りました。ここ気持ちよかったです。木と青空の景色も綺麗でした。
淡々と走っていきますが、徐々に日差しが強くなってきました。前を行くランナーを見ても、日陰を求めて道路を右に渡ったり左に渡ったりしてます。じわじわ気温が上がってきているのもわかります。
55~60km 28’10
暑くなってきて、次のエイドが待ち遠しく思えるようになってきました。エイドにつくと、水とお茶を必ず2杯飲み。もはやお腹はタポタポなんですが飲まずにはいられません^^;。
でもお腹タポタポ過ぎて、1回トイレ寄ったのがこのあたりだったかな~?
60~65km 30’46
緩い、緩いんだけど登り基調。そして暑くて。応援の方見ると、みんな長袖なので気温はそんなに高くないとわかるんです。でも午前中、涼しい中走ってきた体にはちょっとの気温上昇と太陽の日差しがじわじわきいてきます。
このあたりである女性ランナーさんに追いつき。声かけあったり、エイドで前後して。そしたら名前呼ばれまして。
阿蘇に来る前。1通のメールをいただいていました。何とそのメールを下さった方だったのです!!コース上で会えるなんて奇跡的、感激~としばし歩きながらおしゃべり。リピーターさんだったので、この先のコース教えていただいたり。
ちょこっと先行させてもらったりしたのですが、気持ち悪さagain。。。それでもガス欠だけは避けたいと、お気に入りのジェルを食べるも、飲み込むのも大変なほど気持ち悪く。諦めてのんびり歩き混じりで進みました。で、彼女が先行。強いランナーさんだなと背中を見送りました。
70kmくらいに関門があるのかな。「関門まであと1km」という表示があって。そこがずっと登り坂で。もう私には走る気力なく。走ってる人もいましたが、多くのランナーがここは歩いてました。
でもね、この坂道、応援の方がたくさんいらして。たくさん声をかけてもらうのに、走れないのが心苦しく。情けなくてつい下を向いてしまいました(お礼は言いましたよ)。
50kmのトップ選手に抜かれたのもこの区間だったかな。
65~70km 33’33
ここから5kmが長かった。気持ち悪い。走れない。コース的にも眺望もなく、あまり面白くない区間で。ただ見通しはよくて、時折だいぶ前を行く先行ランナーが見えるんですよね。その中にメールくれた彼女がチラチラと見えて。
私にとって阿蘇は初めてなので、ゴールタイムが読めません。でも毎年、どこへ行っても11時間切れたらな~と漠然と思っています。彼女について行けたら絶対11時間切れる…そんな風に思って、遠くに見える背中をずっと追いかけてました(どんどん離れていくんだけど^^;)。
遠くてもちっちゃくても。目標となる背中があると前に進む力になります(この時は本当に弱い力だったけど)。ちみちみと進みました。体がツライと下り坂の1歩もこんなに小さくなるんだ~って自分でも驚くくらい足が前に出ませんでした^^;
もうジェルもイヤ。エイドにあるもの食べたくない。でも何か口に入れないと、水とお茶だけじゃもっと動けなくなる。次のエイドに飴があったので、とりあえず口に入れてみました。
グレープフルーツ味の飴だったんですが、これが気分転換になり。でもエネルギーにはなってないから、ついに下り坂でさえ走る気力が湧いてきません。どーしたものか。飴をガリっと噛んでみました。これまた気分転換になり。ノロノロとですが走り出しました。
70~75km 41’09
辛さがくっきりとタイムに出てますね^^;。
飴を食べたら、口も胃も少しスッキリして。次のエイドにスイカがありました。このタイミングでスイカ、神~!!スイカなら食べられると1ついただきました。(ラスト20km、私を支えてくれたのはスイカです!)
スイカ1切れ食べたところで、エネルギー的にはたいしたことないと思われます。でも私、咀嚼すると何故か元気出るんですよね。さっきの飴もそうだったけど、噛んで食べると走れるんです!ということで徐々に復活。
絶不調の時は「このままゴールまで行くのか…」と超ブルーでしたが、ウルトラでは復活できることもあるんですよね。下り坂多めだったこともあり、走れる距離が増えました。
75~80km 32’23
メールをくれた彼女に聞いていたこと。80km過ぎにもう1つ山を越えると。その山が始まったようで、徐々に傾斜がキツくなってきます。もうここは走らない。
20km過ぎの急坂みたいに、前というより遠く上に先行ランナーが見えます。その中に彼女の姿も。なんとか追いついて11時間切りたいけど、まだ遠いなぁ。坂も続くなぁ。
どんどんのぼって、どんどん雲も空も近づいて。日差し強いけど、風があるからいくぶん暑さは和らぎ。草原の中をのぼっていきます(めっちゃ歩いてますw)
のぼった先のエイドで、お水飲みながらゆっくり周りを見渡すと
(※画像は借りてきました)
こんな感じの景色が広がっていて。思わずエイドのスタッフさんに「ここめっちゃ景色綺麗ですね~」と話しかけながらまたスイカ食べました。
同じくエイドにいたリピーターさんが「今年は本当にいい景色だよ」と遠くに見える山の名前を教えてくれたり。
この景色見れただけで、阿蘇まで来てよかった、今年も100kmチャレンジしてよかったと思えるくらいの景色でした。ここ、是非自分の足で走ってみてほしいなぁ~
のぼった先も決して平たんではなく、緩やかなアップダウンがあってラクできないのですが、景色の素晴らしさにテンションが上がって、登り坂も走れるようになってきました。
このあたりで、50km女子のトップがやってきました。軽やかな足取り。頑張って~と声かけたら、「いい感じに走れてますよ~」と言われ嬉しくなりました^^
ご機嫌で走っていくと…なんとメールをくれた彼女に追いついたのです。復活した私とは逆に、今度は彼女が気持ち悪くなってしまったようで。でも復活できるよ~と声をかけ、きっとまた追いつかれるだろうと前に行かせてもらいました。
80~85km 37’44
私が彼女の背中を見ていたように。彼女も私の背中見てるかもと思うとサボれない…^^;。
おかげで走り続けることができました。空腹も気持ち悪さもどこかへ行きました。85km走ってきた疲れはあるけど、痛いところはない。さて、コース図で20km過ぎの急な登りと同様に気になっていた、急な下り。走りますか!
でももう体も足もヘロヘロなので、走るというより重力に従って落ちていく~みたいな感じです。転ばないように足が動くに任せると…私、ロードでもトレイルでも下り下手で遅いのですが、足が痛む場所がないからかどんどん先行ランナーに追いつきます。これには自分でもビックリ。
85~90km 29’21
おぉ、下り坂効果も手伝って久しぶりの30分切り!
下り坂の途中にもエイドあり。走り続けようかな~と思ったけど、意志弱く休んじゃいました。でもここ、お水にスライスしたレモン入れてあって、オシャレカフェみたいなレモン水になってました。もちろん氷入り。ありがたくいただきました(^^♪
下り続けます。今はラクでいいけど、下りきった後のことが気になり始めます。下り坂のあと、ゴールまで8kmくらいあるらしいんだけど走れるのかな。
そんなこと思ってると下り坂終了(終わるところに応援の方いました)。暑く、単調な道になります。
次のエイドでのこと。エイドの先にゴミ箱があれば、そこまで飲みながら歩いて行ってコップを捨てて走り出すようにしてました。でもこのエイドはエイド内にゴミ袋があるのみだったので、エイド付近をウロウロしながら(足はとめたくなくて)お茶飲んでました。
そしたらスタッフさんがね、「先に進んでください、コップは拾っておきますから」って笑顔で言ってくれて。「え~いいですよ」とこたえたけど、何度も「進んでください」と言って下さるので(すでにコップ落ちてたし)お言葉に甘えました。きっとあのスタッフさんはランナーですよね。足とめたくないのわかってくれたんですね。嬉しい心遣いありがとうございました!!
田んぼの真ん中を走る道。広いなぁ~進んでる感じしないなぁ~。田んぼにはちびっちゃい合鴨ちゃんがたくさんいたよ。田んぼをそれるとエイド。
このエイド楽しみにしてたんです。ありました、噂に聞いていた通りかき氷!
実は90km通過あたりから若干時計気にして走ってまして。もしかして、もしかしたら10時間30分切れるかも…と。でもタイムも大事だけど、私の100kmはタイムだけじゃない。可能な限り、その100kmを楽しみたい。
ここでかき氷を食べることは楽しむために必要と判断(笑)。これで10時間30分オーバーしても本望さ!といちご味のかき氷を手に取りました^^
するとエイドのスタッフさんが「練乳かける?」と聞いてくれて。「はいっ!」とたっぷりかけてもらいました。この練乳の美味しかったこと。忘れられません。残りの距離、かき氷パワーで頑張ろう。
90~95km 29’52
さぁ、あと5km。もう絶対に歩かない。最後にもう1つエイドあるのかな。走り続けるべきかな。考えてもよくわかんないから、とにかく走ろう。
突如ラスト3kmという表示が出てきました。その先に、久しぶりに見る白いゼッケン(100km女子)。あの人に追いつけるかな~と思いながら走っていると、最後にもう1つエイドありました。
スルーして進んでる人もいました。でもやっぱり意志の弱い私は寄って、お茶を飲んでしまいました。追いつきかけた女性ランナーも私の姿を見てすぐに走り出しました。
私は順位どうこうは別によくて、10時間半切れるかどうかそれだけが問題で。そういいつつ今お茶飲んじゃったから無理かな。この先平坦なら。6’00/kmで走り続けられたら間に合うかも?
最後のエイドの先、大きな道に出ます。信号があります。ここまでも信号ありましたが、交通量の少ない道だったのでスタッフさんやお巡りさんが車をとめてランナー優先に通してくれてました。
でもこの道路は交通量多く、信号に従わないといけないようで、信号待ちしてるランナーの姿が見えます。止まれるのが嬉しいような、時間が気になるような…赤信号ギリギリで渡らせてもらえちゃいました。この信号で前を行く女性ランナーとの距離縮まりました。
後ろから見てて強いランナーさんなのわかります。ここまで来て走りがとてもしっかりしていて。追いつくことはできるけど、前に出られず、少し距離をとって後ろについて走ってました。この方についていけたら30分切れるかも。
…と思った矢先、まさかの信号待ち。じりじりと気持ちが焦ります。青になり、女性ランナーに続いて走り出します。
ラスト1kmの表示を見て、残り時間6分以上あって、これは切れそうだと思いました。でもまだこの先信号あるかもと不安で、必死に足を動かしました。その足音を聞いたのか、突如女性ランナーがコースあけてくれたんです。
え?と戸惑いましたが、あけてくれたので前に出ました。出たからにはさらに必死に足を動かします。残り600m、500m。角を曲がって、ゴールゲートはどこ~?もう1回曲がって見えた!切れる、嬉しい~
両手をあげてゴールテープ切らせてもらいました。
95~100km 29’33(10:27’56)
100kmの大会で初めて10時間30分切れました。アップダウンの激しい阿蘇でまさかベストタイムが出るとは思ってませんでした。
…とても長くなりました^^;。ゴール後のことは改めて。つづきます。